の猫額の庭を占領するように小さな花が一面に咲いている。
名前も知らないのだが五月頃から咲き続けていて今時分が一番盛んである。
そしてこれから真赤に紅葉するのだからけなげなことこの上ない。
大市にかまけていたらいつの間にか冬になり、今日はえらく寒い。
たいした仕事もしなかったのに五日ほど続けて肉体労働をしたらとんでもなく疲れた。
事業部長に暇をもらい、丸二日ほどボーとしていたらなんとか戻った感じである。
大市といえるほどの出来高ではなかったかもしれないが忙しすぎずコンパクトでなかなか良い大市だったと思う。
この調子で無理をせずダラダラと続けていればそのうち若い人も参加してくれるのではなかろうかと淡い期待をしてしまう。
だが、このダラダラやるというのは結構難しいのである。
高く大きく目標を掲げてひたすら頑張る、そして次第に一極へ集中していくというのには合理性があるかのように皆考えているようなのだが果たしてそうだろうか。
インターネットが盛んになり始めた頃、スモールワールドネットワークというのが注目されたことがあったけれど、小さくダラダラのんびりと行けたらなーと言うのが老人の願いなのだ。
古本の市場はまさにそうあるべきだとつくづく思うのだが?