水曜日の資料会で上野英信と森崎和江の一本口を一万で落札。
一万・二万・三万と入札したが、入札は私だけで他には無かった。
上野英信集の揃いと追悼上野英信や写真集筑豊の揃いも入っているから大儲けである。
だがその日、神田では誰も興味を示さなかった。
私は高校まで九州で過ごしたがその間「アジア」を感じた記憶がまったく無いのだ。
そこは東に開いた温泉町でアメリカの艦船が恐らく慰安のためにしばしば寄港していたし、
県都にはキリシタン大名の城址があり西欧やアメリカを意識することはしばしばだったのだが・・・。
今朝「アジアの血が海里を走ってざわついた夜だった。」という文に触れて
私は記憶の底のもっと深いところからアジアの風が吹きあげてくるのを感じたのだった。