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日曜日に

三つ峠へ行ってきた。
「富士山には月見草がよくにあう」と言われたあたりから富士山を眺めたが、
女房いわく「絵葉書を見てるみたい」。
石川淳が「マルスの歌」で富士山を評して「なんたる無意味だ」みたいなことを書いていたのを思い出した。
軍靴のひびきと戦争の気配への底知れぬ不安がテーマの小説だった。

人間の主要な関心が人間そのものとなってからすでに何千年もが経っているのだ。
違っているかもしれないが人間が最初に描いたのは動物でありそして植物だった。
その頃人間の主要な関心は人間自身ではなかったのだ、自然の驚異のなかに生きていたのだ自らもその一部として。

やがて人間そのものが人間にとっての最大の脅威となる。
暴力と戦争が繰り返されたところに文明は発祥し、暴力を超えようとする人間の精神から普遍宗教が産まれたのだ。

初めにコトバありき。
コトバこそ暴力なのだ。
だがそれを超えるのもコトバなのだと信じよう。
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by nhsmt | 2011-05-24 05:27