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身体

車の免許再取得のための本免の学科を受験す。
95問中90問正解で合格というある意味で非常に難しい試験である。
反面見方を変えればばすこぶる簡単な試験ともいえる。

半分は車を運転する上での常識的な問題でありあとの半分は引っ掛け問題である。
だが、常識的問題といってもそれは運転を実際に行う実技における常識ではなく法規のうえでの常識的という意味である。
つまり、この試験は徹頭徹尾言葉の問題なのである。

模擬の問題をやってみてとても無理だと思っていたのだが、私はなぜか一発で合格できた。
だが試験場で私の前の席にいたほぼ同年代と思しき御仁は今回もだめだった。
この御仁、学科試験を十数回も受験しているという。
問題集を7.8冊も持っていて、みな線など引いてよれよれになっており勉強振りがうかがえたが、なぜか落ち着きなく自信なさげに思えた。
仮免の実技には受かっているわけだから実技的には問題ないはずなのだが。

身体能力の落ちた年配者にとって普通は実技がむずかしく学科は容易いと考えるだろう。
だがこの御仁を見ているとどうやらそうではなさそうである。
では運転の実技的な身体能力より言葉の読解力などの脳の判断力が低下していると言うことなのか?
少しの間だったが私は彼と話していてそのようなことは全く感じなかった。
つまり彼はその身体においておそらく彼自身が思っているほど老化しているわけではないのだ。
身体とは脳をも含むその生物的存在のすべてのことである。

思うところ彼は心理性の老人病とでもいう状態に陥っているのではなかろうか?
吉本隆明さんがどこかで年寄りというのはある種の障害者なんだといっていた。
「障害」という言葉が関係性(構造)において意味を持つのとおなじように
「老い」もまた関係性の病でありうるのだ。
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by nhsmt | 2006-07-30 12:05

カナカナ

今夏、初めてカナカナを聞く。
これで梅雨明けだろうか。
当初、空梅雨かと思たのだがえらくながい梅雨だった。

どうやら女房殿は欝の淵に落ち込んだようだ。
「疲れた、何もする気がしない」とばかり言っている。
棺桶の親父に「さようならおとうさん」と言ってぼろぼろ泣くのを見てもらい泣きしてしまった。
酔っぱらっては唄っていたという浅草オペラのエノケンの歌が葬式のBGMで流れていたのが耳の底から離れない。

一か月ぶりに神田の市場に出かけた。
市場はいい。
古本くん達もいい。
農本主義関連の一口ものをしこたま買い入れた。
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by nhsmt | 2006-07-27 05:14

岳父

岳父が亡くなった。
とにかくトラブルメーカーだったが愛された人だった。
古本屋にも似たような人がいるな・・・?

C君の日記にはホンマニ泣きそうになった。
老人殺しだな彼奴は!

最後の振り市に出れなくなったのが残念だ。
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by nhsmt | 2006-07-18 09:33

ヨガもどき

四十を過ぎた頃からほとんど毎朝、自己流で六つのヨガのポーズをやっている。
最後に死のポーズを必ずおこなう。
その頃たまたま読んだ佐保田鶴治の本にこれが一番大事で最後に必ずやるべしと書いてあったのだ。
あおむけに寝て全身の力を抜き死んだ気になる。
死んでいるのだから当然力は抜けているはずだし頭も空っぽでなければならぬ。
だがこれは至難の技であってこれができれば悟りの境地みたいなものなのだ。
そこで佐保田氏いわく、凡人はマントラつまり意味不明の言葉をひたすら唱えなさい、そうすることで雑念を追い出すのだと。
この時、意味を考えるのは厳禁である。
私はたいがい般若心経をとなえる。
なぜこれが大事なのか全然分からなかったのだが何となくやっていた。
この頃少し了解できるような気がしてきた。
毎日一度死にそして再生する。

ヘネップの「通過儀礼」には日没とともに死に、日の出とともに再生する部族のことが書かれていたように思う。
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by nhsmt | 2006-07-16 19:36

空梅雨

夕方、猛烈な雷雨。
これで梅雨明けか?

この二三日ひどい湿気と暑さだったが、
今日は朝から夏の日差しだった。

今年はこの時期にしては珍しく多摩川上流の小河内ダムが空っぽらしい。
この分だと夏の渇水はひどいことになりそうだ。
利根川上流のダムが渇水の年でも多摩川には水が豊富にあるのだが・・・。

十年以上も前に一度小河内ダムが空っぽになったことがあった。
私の夏の最大の楽しみであるプールが使用停止になったのだった。

プールなしに夏をやり過ごすのは不可能というものだ。
早いとこ台風でもやって来い!
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by nhsmt | 2006-07-13 18:05

怒り

ワールドカップ優勝戦フランス対イタリア
ジダンは最初からこの上なく不機嫌に見えた。
PKを決めたときでさえニコリともしなかった。
そして延長後半の頭突による一発退場である。

イタリアのマテッラツィと二言三言言葉を交わした後、
感情の昂ぶりを見せることもなくジダンはマテッラツィの胸に頭突をかましレッドカードを受けたのだ。
そして6万人以上の観衆と世界中の何千万という人々の前から平然として去って行った。
しかもこれは彼の栄光に満ちたサッカー人生の最後の瞬間だったのだ。

マテッラツィとのあいだにどんなやり取りがあったかなんてことはたいした問題ではない。
あの行動は最初から予定されていたのではないかとさえ思われてくる。
それほどに淡々とした成り行きだった。
私もしばらく、いったい何が起きたのかわからなかったのだ。
だがやがて、それがあまりにも大きな怒りに発するものだと気づいて震撼した。
ジダンの不快、ジダンの怒りは実はその場にもっともふさわしいものだったのだ。
ヨーロッパ近代が生み出した最高の遊び、国民国家という仮面をかぶったナショナリズムの舞踏会。
ローマの剣闘士がついにはローマを滅亡へと導いたほどに、
ジダンの不快と怒りは巨大であった。

世界は時々刻々新たなステージを開示しているのだ。
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by nhsmt | 2006-07-10 18:24

梅ジャム

梅くれる人あり。
今年はジャムを作ってみた。
蜂蜜を一瓶ぶっこんで30分ほど煮込む。
強烈にすっぱくて夏には最高だ。

ドイツ、イタリア、ポルトガル、フランス
ヨーロッパ大陸が残ったか・・・。
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by nhsmt | 2006-07-02 11:59

とげ

6/25に自分で書いた文章が刺のように気になって何度も読みかえしてみた。
一日の内の別々の経験があまりに断定的な言葉で雑然と不用意に並べられてしまっている。
このような短絡的な文章を書いてしまうのは深い心根にゆがんだところがあるからなのだ。
卑小であるがゆえの傲慢。

感動と勇気を与えてくれた人に酷い返礼をしてしまったのか・・・。
愛に報いるに毒を盛ってしまったのか・・・。
喜びをそれとして表現できぬ卑小なる者を許したまえ。
清透なる人々が苦しまざらんことを。
酒量の増えざらんことを。
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by nhsmt | 2006-07-01 00:20