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春雷

深夜、
春雷、
良寛詩集を読む。
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by nhsmt | 2006-03-29 18:58

珍客

辺鄙な古本工場を訪れる人あり
本を見たく駅から歩いているという
歩くのは無理というもの
車で迎えに行く
僕を覚えてますかと聞かれてハタと困った
ほとんどつきあいもなかった中学の同級生だった
古本屋を出家した坊主とでも考えているようだった
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by nhsmt | 2006-03-24 05:31

自壊

「時代」が赤裸々に露呈した。
他でもないWBC(ワールドベースボールクラシック)の話である。
アメリカの時代の自壊を誰よりも痛烈に認識したのはアメリカ自信であることを
テレビ画面の大リーガーたちの表情が物語っていた。
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by nhsmt | 2006-03-19 22:16

ごまめの歯ぎしり

このところインターネット古書業界をにぎわせている
W君のblog(社会学的作法blog)をみるうち
不謹慎にもこいつのファンになってしまった。
これを神田で古本屋のおやじたちに告白したら全員から集中砲火を浴びたものだ。
試しにgoogleで検索してご覧あれ!

こういう若者が出現するのも
古本的スモールワールドネットワークの豊かさの証であると思うのだが・・どうだろう?
19世紀パリにボードレールが出現したようにとまではいえぬかもしれぬが。

古本酒場という着想を実現した快男児もますます活躍しているようだし、
古本ワールドの静かな波紋がしかとは気づかれぬままに深く静かに波及しているかに見えるのはなかなか愉快である。
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by nhsmt | 2006-03-19 18:13

やつがしら

隣りの奥さんからやつがしらをいただく。
やつがしらという言葉は初耳ではないが、
それが何なのかこの歳まで知らなかった。
普通に(?)こんにゃくと煮たものを初めて食す。
郡上の髭爺さんも言っていたが、
年取るとこういったものがどうしてこう旨いんだろ?
隣りの奥さんの実家は奥多摩の農家なのだが
京都のあのまあるい大根とかおなじくまあるいなすとか珍しいものを作っているらしく
よくおすそわけをしてくれる。
鬱もだいぶいいらしい。
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by nhsmt | 2006-03-12 17:56

イニシエーション

晩飯を喰っていたら
女房が高校生の娘のリストカットを発見した。
昨秋から何度もやっていたらしい。
自殺を連想してしまうが、どうもそんなものではないようだ。

女房は「結果には原因がある」という説を譲らず
二晩「話し合い」が行われたのであった。
夜っぴて話をするのも悪くは無い、楽しくさえある。
だが、原因が分かったとはとても思えない。

娘は具体的なことはなにひとつしゃべらず
ときおり抽象的な単語を発するばかりであったが
「修行」と一言いってポロッと泣いたのが印象に残った。

確かにいろんなことがあるんだろうが
私にはとても「原因」だとも「結果」だとも思えなかった。
どだい人生が原因と結果の集積などであるはずはないのだ。
そんなことならなにも苦しむことはなかろう。
自然科学の実験のように淡々と進むばかりだ。
壁を越えようとするから、
因果の連鎖を断とうとするから苦しいのだ。

のっぺらぼうな連続した時間を生き続けることができぬ場合がある。
少なくとも子供から大人になる時期と死へ向かって歩み始める時と・・・。
「死と再生」のテーマがいろいろな所ででてくるのはそのためであろう。
無謀な闘いにのりだすにしろ、
あるがままをひきうけるにしろ
それを可能にするためにはある「切断」が必要だとひとびとは考えてきたのだ。
出家したり、
彼岸を夢見たり、
通過儀礼として制度化さえされてきたのだった。

だが、豊かさのためか「自我」のアイデンティティ神話のゆえか
人は途方も無い連続した時間の重荷を背負い込んでしまったかのようだ。
「切断」を実現するのもたやすいことではなかろうが
永遠に連続した時間を生かされるよりはましであろう。
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by nhsmt | 2006-03-11 14:37