即売展搬入のために、朝から高円寺へ出かけ、
事務所へ取って返して受注品を探しに書架のあいだをウロウロしていたらゆれが来た。
事務所のオバちゃんたちに机の下にしゃがんでろと叫んでから、
一番大きな柱の脇でおさまるのを待っていたのだが、これが一向におさまらない。
300本もあるスチールの書架が波打って揺れている、そのうち棚の上に積み上げた本がバラバラと落ち始めた。
コリャなるようになるなと覚悟したら妙に落ち着いたのだった。
結局、あれだけ揺れても不思議に書架は一本も倒れなかった。
書架の高さと揺れの振幅とがいくらかズレいたからであろうか。
午前中から映画見物に出かけた女房とやっと連絡がついた。
電車がすべて止まっているので立川からこちらへ歩いているらしい。
ボチボチ車で迎へに行こう。