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雨よ

ここ二三日というもの空気は一杯に水分をためこんで、
高円寺の商店街でも
駅の雑踏のなかでも
ぐんぐん伸びてきたかぼちゃ畑の脇の遊歩道でも
いたるところで今にも水滴となってタラタラと流れ出してきそうなほどねっとりと重かった。

夕方、事務所からの帰途、
遠雷とともに雨がやってきた。
どこまでも静かに降り注ぐ鉛直の雨よ!

武田泰淳の書いた中国の雨を思い出した。
秋瑾という女の話だったか・・・?

気体が液体となりそして固体ともなる、
その変幻の不思議さよ、
その激しさと静けさよ。
by nhsmt | 2010-06-29 19:22
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